対象年齢4歳〜 (米国市場基準)
Sue Fliess(著)/Petros Bouloubasis(絵)/Albert Whitman & Company/2021
あらすじ
ゴルディロックさんは、小さなお家に住む発明家の女の子
これまでいろんなものを発明してきました
でも最近、いいアイデアが浮かんで来なくてスランプ気味です
困ったゴルデロックさんは散歩に出かけます
留守になったお家には冬眠前の食べ物集めをしていた3匹のクマさんがやってきます
この3匹のクマさん達、実はみんな優秀なエンジニア
ゴルディロックさんの発明品を見て、エンジニア魂が燃え上がります
"お世話してくれる椅子"にはタイヤをつけて
"おかゆを作ってくれる機械"には自動でハチミツが混ざるようにして
"遠隔コントロールで揺れるベッド"は壊れていた部分をちょっと修理
一通りものをいじったクマさん達はそのままベッドで眠ってしまいました
そこへ散歩から帰ってきたゴルディロックさん
クマさんたちは慌てて勝手にいじったことを謝ります
でもゴルディロックさんはクマさん達の改良を大絶賛!
「私が欲しかったのはインスピレーションじゃなくて、チームだったのかもしれない!
一つの脳より四つの脳で一緒に知恵を出した方がいいに決まってる!」
と大喜び
その晩、ゴルディロックさんとクマさん達は夢中でアイデアを出し合って、素敵な乗り物を作りました
次の日、クマさん達は作った乗り物に乗って帰ってゆきます
来年の春、また一緒にもの作りすることを約束して
感想
イギリスの有名な童話Goldilocks and the Three Bears (3匹のくま)をオマージュした絵本です。
お話しの中で出てくる、"お世話してくれる椅子"、"おかゆを作ってくれる機械"、"遠隔コントロールで揺れるベッド"も全てGoldilocks and the Three Bearsで出てくる小道具ですので、それらがこの絵本でどのように活躍しているか読み比べてみると面白いかもしれません。
息子は歯車や工具が出てくるこの絵本がお気に入りで、何度も読んでいました。
優秀なエンジニアが集まってイノベーションを生み出す。
なんだかベンチャー企業のようなお話しだなと思いました。
絵本一覧↓