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頬杖日記

子どもと読んだ絵本、遊び、自分の勉強、そのほか面白い・便利と思ったものを書いています。ボストン在住。

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【英語絵本】The Crocodile and the Scorpion

英語絵本 The Crocodile and the Scorpion by Rebecca Emberley & Ed Emberley

対象年齢4歳〜 (米国市場基準)

Rebecca Emberley(著)/Ed Emberley(絵)/Roaring Brook Press/2013

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あらすじ

青くて大きな川の川辺にクロコダイルが住んでいました

クロコダイルはとっても食いしん坊で、でも脳みそはとってもちっぽけでした

 

そこから離れた岩場にはサソリが住んでいました

サソリの針はとっても鋭くて、でも心はとっても狭いのでした

 

ある日のこと、何を思ったのかサソリが川辺にやってきます

川を渡りたいと思ったサソリは、そこにいたクロコダイルに頼みました

 

サ「すみません、川を渡るのを手伝ってくれない?」

ク「手伝ってくれる友達はいないのか」

サ「いない、いつもすぐに刺してしまって、誰も近寄ってこないから」

ク「そういえば、僕もいつもすぐに噛み付いてしまうから友達はいないな」

サ「僕ら、友達になれるかもしれないね」

ク「確かに」

サ「じゃぁ、僕を背中に乗せてくれるかい?」

ク「刺さないって約束するならね」

サ「刺さないよ、噛みつかないって約束してくれるならね」

 

ワニはサソリを背中に乗せて川を渡り始めました

ところが、サソリは背中で揺られるうちに衝動に駆られ‥

チクンとワニを刺してしまいました

ビリビリっと痺れたワニは

バクンとサソリに噛みつきました

 

ク・サ「おまえのせいだーーー!」

 

そう言いながら沈んでいった2匹の声は

今も川で耳を澄ますと罵り合いが聞こえてきますよ

 

感想

昔話のような落語のような不思議でちょっとおかしなおはなしでした。

頭の良くないワニと心の狭いサソリは、最後には自分達の言葉を反故にして川の底に沈んでいきます。
ふと考えてみるとこんなバッドエンドで終わる英語絵本は初めてくらいで、逆に衝撃的でした。

サソリ大好きな長男はサソリが出てくる絵に満足気。

でも最後に沈んでいくのは面白くない様子で一生懸命否定しようとしていました笑

 

 

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【英語絵本】Little Cloud

Little Cloud by Eric Carle

対象年齢2歳〜 (米国市場基準)

Eric Carle/World of Eric Carle/1996

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あらすじ

空にはゆっくりゆっくり流れる雲

後ろの方に小さな雲さんがくっついている

 

やがて、他の雲は上の方に上がって消えていってしまったけれど

小さな雲さんだけ下の方に下がってきて家や木にぶつかった

 

小さな雲さんは大きくなって

羊みたいな形になった

次は飛行機の形に

次はサメ、木、うさぎ、帽子、ピエロ

どれも小さな雲さんが空から見てきたもの

 

そのうち、他の雲が戻ってきて小さな雲さんを呼び戻した

 

雲たちは全部集まって、もっと大きな雲になって、、

 

雨になった!

 

 

感想

空に浮かぶ雲がいろいろな形に変わっていくおはなしです。

小学校の教科書で読んだくじらぐもを思い出します。

我が家の子どもたちは、空をゆったり眺めることはあまりありません。

それよりは地面や目の前の遊具に意識が集中して常に動き続けています。

もう少し大きくなったらぼーっと眺めるのもおもしろくなるのでしょうか。

そのうち、この本を読んでから一緒に空を眺めてみると面白いかもしれません。

最後に雨で急におはなしが終わるのは、まさに子どもの気分のようで良い余韻でした。

 

 

この本のお勧め朗読動画


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【英語絵本】Mister Seahorse

Mister Seahorse by Eric Carle

対象年齢2歳〜 (米国市場基準)

Eric Carle/World of Eric Carle/2004

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あらすじ

タツノオトシゴのお父さんとお母さんがゆらゆらと泳いでいます

 

「そろそろ卵を産む時期だわ」

「僕が手伝うよ しっかり面倒を見るからね」

 

タツノオトシゴのお母さんはお父さんのお腹の袋に卵を産みました

 

タツノオトシゴのお父さんが卵を抱いてゆらゆら泳いでいると

いろんな魚たちに出逢います

 

葦に隠れたヘラヤガラ

巣で卵を守っているトゲウオのお父さん

珊瑚に隠れたミノカサゴ

口に卵をいっぱいに入れたティラピアのお父さん

海藻に隠れたコノハウオ

頭に卵をかけたコモリウオのお父さん

岩裏に隠れたオコゼ

お腹に卵をつけたパイプフィッシュのお父さん

産まれた子どもたちの世話をしているブルヘッドのお父さん

 

さぁ、タツノオトシゴの子どもたちが卵から産まれる時がやってきました

お父さんが身体をひねってゆらして、、

ほら、子どもたちがお腹の袋から出てきま

赤ちゃんが1匹、お腹の中に戻ろうと泳いできます

 

「あ、だめだよ これかからは自分で泳がなきゃ」

とお父さん

 

たくさんのタツノオトシゴの赤ちゃんたちが、お父さんの元を離れて泳ぎだしました

 

 

感想

お父さんが卵のお世話をするお魚や、環境にあわせて擬態するお魚。

この絵本ではそんなお魚たちと出会うことができます。

擬態しているお魚は、背景が描かれた透明シートの裏に隠れるようになっていて擬態の様子がわかり面白いです。

個人的には(擬態無視で)カラフルに描かれたタツノオトシゴの絵が好きでした。

 

 

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【理科実験】丸い空の容器が手に入ればぜひ!水の拡大鏡

もしも曲面のある透明な容器が手に入ったら是非やってみてほしい実験です。

容器に水を入れるだけで簡単に拡大鏡が作れます!

 

完成イメージ

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準備するもの

  • 曲面のある容器
  • 新聞など字や絵が細かいもの

 

手順

1. 丸い透明容器に水を入れます。

 

2. 容器に水が入った状態で文字や絵を見てみましょう!

目の位置を固定した状態で容器を上下すると見え方が変わってきます。

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まとめ

身近な材料で拡大鏡を作ることで、曲面を持つモノがレンズの働きをするという気づきにつながれば嬉しい実験です。

探してみると私たちの身の回りにはたくさんのレンズが見つかります。

眼鏡、カメラ、リモコン、虫眼鏡、顕微鏡や望遠鏡・・などなど

電子基盤作りといった工業の場でも利用されているそうです。

今ではそこかしこにあるレンズですが、その歴史は古く紀元前にまで遡ります。

数千年前の人もコップに貯めた水が拡大鏡になることを面白がって見ていたかもしれません。

そんな遥か昔に想いを馳せながらやってみるとちょっと特別な気分がしてきますね。

【英語絵本】Goldilocks and the Three Engineers

英語絵本 Goldilocks and the Three Engineers by Sue Fliess & Petros Bouloubasis

対象年齢4歳〜 (米国市場基準)

Sue Fliess(著)/Petros Bouloubasis(絵)/Albert Whitman & Company/2021

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あらすじ

ゴルディロックさんは、小さなお家に住む発明家の女の子

これまでいろんなものを発明してきました

でも最近、いいアイデアが浮かんで来なくてスランプ気味です

困ったゴルデロックさんは散歩に出かけます

 

留守になったお家には冬眠前の食べ物集めをしていた3匹のクマさんがやってきます

この3匹のクマさん達、実はみんな優秀なエンジニア

ゴルディロックさんの発明品を見て、エンジニア魂が燃え上がります

 

"お世話してくれる椅子"にはタイヤをつけて

"おかゆを作ってくれる機械"には自動でハチミツが混ざるようにして

"遠隔コントロールで揺れるベッド"は壊れていた部分をちょっと修理

 

一通りものをいじったクマさん達はそのままベッドで眠ってしまいました

そこへ散歩から帰ってきたゴルディロックさん

 

クマさんたちは慌てて勝手にいじったことを謝ります

でもゴルディロックさんはクマさん達の改良を大絶賛!

 

「私が欲しかったのはインスピレーションじゃなくて、チームだったのかもしれない!
一つの脳より四つの脳で一緒に知恵を出した方がいいに決まってる!」

と大喜び

 

その晩、ゴルディロックさんとクマさん達は夢中でアイデアを出し合って、素敵な乗り物を作りました

次の日、クマさん達は作った乗り物に乗って帰ってゆきます

来年の春、また一緒にもの作りすることを約束して

 

 

感想

イギリスの有名な童話Goldilocks and the Three Bears (3匹のくま)をオマージュした絵本です。

お話しの中で出てくる、"お世話してくれる椅子"、"おかゆを作ってくれる機械"、"遠隔コントロールで揺れるベッド"も全てGoldilocks and the Three Bearsで出てくる小道具ですので、それらがこの絵本でどのように活躍しているか読み比べてみると面白いかもしれません。

息子は歯車や工具が出てくるこの絵本がお気に入りで、何度も読んでいました。

優秀なエンジニアが集まってイノベーションを生み出す。

なんだかベンチャー企業のようなお話しだなと思いました。

3びきのくま

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