ハーバードエクステンションスクールのサマースクール受講記録最終回です。
授業を終えて
3時間×週2回授業が7週間。あっという間でした。
最後の方は予習と課題に逼迫され気味でしたが、やる気を通り越してだらける前に終わってくれて、ちょうど良い長さでした。
今回受講していた授業は、ビジネス基礎全般を広く浅く学ぶ授業でした。
自分が経験してきた組織や制度につながる概念が多く含まれており「あれはここから来ているのか」と理解できることが多く、とても楽しかったです。
インターネットのおかげでなんでも調べられる時代ですが、そもそもそういう分野やキーワードを知らなければ調べようもありません。
そういう意味で、ビジネスの用語や基礎を広く学べたことは大きな糧になりました。
また、今回ブログという場で勉強内容をまとめる取り組みをしてみましたが、自分の勉強のためにこれはとても良かったです。
文章にまとめることで理解が深まると同時に、間も無く返却されるレンタル書籍の要点を見直せる形に残すことができました。
こうして続けることができたのも、ブログという穏やかな強制力があったからで、読んでくださった方、星やブックマークをつけてくださった皆様には本当に感謝しています。
ありがとうございました!
Foundations of Business | Chapter 12のまとめとキーワード
教科書 Foundations of Businessを読んで学習したチャプターのまとめとキーワード。
Chapter 12: Creating and Pricing Products That Satisfy Customersのまとめ
- 製品 (product)は最終的な使用の仕方によって消費財 (consumer product)と業務用製品 (business product)に分類させる。この分類は製品の流通方法、プロモーション、価格設定に影響を与える。
- 消費財は個人のニーズを満たすために購入される。
- 業務用製品はリース、製品の材料、会社運営の目的で購入され、原材料 (raw material)、主要設備 (major equipment)、付属設備 (accessory equipment)、部品 (component part)、加工材料 (process material)、消耗品 (supply)、サービス (business service)に分類することができる。
- すべての製品は、導入、成長、成熟、衰退の4つの段階を経て、製品のライフサイクル (product life-cycle)を形成し、ライフサイクルの段階に合わせ売上高と収益性は増加、ピーク、減少を辿る。
- マーケティング担当者は、製品のライフサイクルステージを把握して、衰退する製品に代わる新製品をいつ導入すべきかを予測する。
- 製品ライン (product line)とは、類似製品のグループであり、消費方法が互いに関連している
- 製品ミックス (product mix)とは、企業が販売する全ての製品を含み、ミックスの幅といえば製品ラインの数をさし、ミックスの深さといえば各ライン内の製品数の平均をさす。
- ブランド (brand)とは、販売者の製品を他の販売者の製品と区別するための名称 (brand name)、ブランドマーク (brand mark)、トレードマーク (trademark)、トレードネーム (trade name)、またはこれらの組み合わせである。
- ブランドは製造業者のブランド (manufacturer (or producer) brand)、店のブランド (store (or private) brand)、またはジェネリック製品 (generic product (or generic brand))として分類される。
- 包装 (packaging)は商品を保護し、消費者の利便性を高め、製品の特徴、使用、利点およびイメージを伝達する。
- ラベリング (labeling)は、製品情報を顧客に提供し、一部の内容は法律で義務付けられている。
- 価格設定は、その製品に対する消費欲、消費者が持つ期待価格と企業が利益を得る価格の間でバランスをとる必要がある。
- 価格競争 (price competition)は、売り手が製品の価格を下げ、競合他社の価格と同等かそれを下回る価格を設定するときに発生する。
- 非価格競争 (non-price competition)では、価格以外の要因、例えば製品の品質、顧客サービス、広告、パッケージ、または追加機能などで競合製品と差別化する (product differentiation)。
- 企業の価格設定の目的には、生存、利益最大化、目標投資収益率 (ROI)、市場目標の達成、および現状維持が設定される。
- 主要な価格の設定方法に、コストベースの価格設定、需要ベースの価格設定、および競争ベースの価格設定の3種がある。
- 価格を設定する上でのストラテジーは次の5種類に分類できる:新製品価格設定、差動価格設定、心理的価格設定、プロダクトライン価格設定、プロモーション価格設定。
- 差動価格設定には、価格交渉 (negotiated pricing)、二次市場価格設定 (secondary-market pricing)、割引 (periodic discounting or random discounting)が含まれる。
- 心理的な価格戦略には、奇数価格 (odd-number pricing)、複数購買時の価格設定 (multiple-unit pricing)、参照価格 (reference pricing)、バンドル価格 (bundle pricing)、日常的な低価格設定 (everyday low prices (EDLPs))、慣習的な価格設定 (customary pricing)が含まれる。
- 製品ラインの価格設定には、キャプティブ価格設定 (captive pricing)、プレミアム価格設定 (premium pricing)、および価格ライン (price lining)の設定がある。
- プロモーション価格設定には、プライスリーダー価格 (price-leader pricing)、スペシャルイベント価格 (special-event pricing)、比較割引 (comparison discounting)がある。
- ビジネス製品の価格設定は、購入規模や輸送費用 (transfer pricing)などの因子も含まれるため、消費財の価格設定とは異なることを理解しておく。
その他キーワード
brand loyalty: 特定のブランドに対する嗜好性。
brand equity: ブランドの強さに関連したマーケティングおよび財務的価値のこと。
individual branding: 企業がそれぞれの製品に異なるブランドを使用する戦略。
family branding: 企業が複数の製品をまとめて同じブランドを使用する戦略。
brand extension: 別カテゴリーに属する新製品に既存のブランドを使用すること。
express warranty: 保証書
markup: 上乗せ価格
breakeven quantity: 損益分岐点。総収入が生産コストを上回るための販売ユニット数。
total revenue: 総収入
fixed cost: 固定費
variable cost: 可変的な費用
total cost: 総費用
price skimming: 製品のライフサイクルの導入時点で可能な限り高い価格をつける戦略。
penetration pricing: 製品のライフサイクルの導入時点で可能な限り低い価格をつけて、市場シェアの拡大を狙う戦略。
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