前回の朝食編に続き、JUST Eggを使ったお料理です!
朝ごはん編はこちら↓ JUST Eggについて、購入方法やお値段も書いています。
今回はお菓子をテーマに作りました。
結論を先に言うと、蒸し料理、オーブン料理などで出来上がりが大きく変わります。
この記事では、そのまま使えるレシピというよりは、この作り方だとこうなったと実験的な感じで考察含めながら紹介していきます。
JUST Eggでお菓子作り
JUST Eggで卵を使うお菓子作り。
メニューによって通常の卵を使ったバージョンも一緒に作って比較しています。
プリン
●用意したもの
- JUST Egg
- 砂糖
- 牛乳
●作り方
こちらの手順を参考にしました。
1. 材料を混ぜて器に入れる。
2. フライパンで蒸して完成。
●コメント
JUST Eggは通常の卵より液体 (ここでは牛乳)と分離しやすく、静置して蒸している間に結構分離してしまいました。
本物の卵で作る時よりも、牛乳に対するJUST Eggの分量を増やすことで全体を固めることができます。
下の写真では、牛乳とJUST Eggの分量を、2対1で作った場合と、2対1.5で作ったくらいとで比較しています。
分離したものを食べてみると、固まった部分は甘くなく、一方で、液体部分がとっても甘い練乳のようでした。
お砂糖は親水性が高いため、分離する時に牛乳側に偏ってしまったようです。
調べてみると、お砂糖の親水性の高さは、お料理の中でも以下のようなはたらきが利用されています。こういう効果を理解していると、調理の工程への理解も深まりますね。
- シチューなどでお肉を柔らかくする効果
- メレンゲのように泡を長持ちさせる効果
- 甘くしたお餅や酢飯が固くならないデンプン老化防止効果
- ジャムや羊羹が腐りにくい防腐作用の効果
お手軽スフレ
●用意したもの
- JUST Egg
- バター
- 砂糖
●作り方
こちらの手順を参考にしました。
1. 材料を混ぜる。
2. オーブンで焼いた完成品
●コメント
驚くべきことに、これは卵で作った場合と出来上がりが全く違いました。
卵で作った方はぷくっーと膨らみましたが、JUST Eggで作った方は熱々のバターに封じ込められた黄いクリーム状の塊に。
JUST Egg側の加熱後。膨らまず、バターに浮かぶ黄色い塊
卵で作るシフォンケーキやスフレなどが膨らむのは、卵白に含まれるタンパク質の効果によるものだそうです。
JUST Eggのタンパク質は豆類由来のものなので、この膨らましてくれるタンパク質とは異なることが原因と考えられます。
泡は泡でも、石けんの泡はすぐ潰れてしまいますが、メレンゲの泡が泡立てるほどもっちりするのは、卵白に含まれるタンパク質(オボアルブミン)によるものです。このタンパク質は空気に触れると構造が変わり(タンパク質の空気変性)、空気と水の境界面で次々とつながって硬い膜状となります。
引用元: 卵白が泡立つのはどうして?メレンゲがもっちりする理由/キッチンは実験室(33) - ママ特派員・サポーターから:アスレシピ
ちなみに膨らまなかったJUST Eggについては、薄力粉を混ぜてクッキーに焼き直しました。
出来上がりはクッキーとスコーンの間くらいの食感。味もGoodでした。
錦卵
●用意したもの
- JUST Egg
- 砂糖
- かたくり粉
●作り方
こちらの手順を参考にしました。
1. JUST Eggを電子レンジで加熱する。
2. 裏ごしして、砂糖、かたくり粉を混ぜ、型に入れる。
※製品自体に塩が含まれているため、塩は加えませんでした。
3. 蒸して完成。
●コメント
家にあったザルで裏ごししたので目が粗いです。
もっと目を細かくできれば、出来栄えももう少し綺麗だったかもしれません。
この形にすると和菓子のような感じがして、原材料が豆だけに納得。
また、茹で卵が作れないJUST Eggも、電子レンジで焦げ目もなく上手に加熱できることが分かりました。
カスタードクリーム
●用意したもの
- JUST Egg
- 砂糖
- 牛乳
●作り方
1. 材料を混ぜる。
2. 素早くかき混ぜ続けながら最初は強火、全体がとろりとしてきたら中火にして加熱していく。
3. 好きな固さのところで火からおろして完成。
(冷やすとちょっと固くなるので少し緩めくらいのところでおろす。写真はすでに固め)
●コメント
お鍋でかき混ぜ続けながら加熱するので、分離することもなく、本物の卵を使うのと変わらない調理感覚でした。
出来上がりの見た目も本物のカスタードクリームみたい。
食パンに挟んで食べると、ちゃんとクリームパンを食べているような食感を味わえまし
た。
JUST Eggお菓子の味
いろいろなレシピを試してみましたが、味については、実は、どれも"甘くしたJUST Egg"という感じでだいたい同じ味でした (基本的な材料はほぼ同じなので..)。
味は美味しいのですが、JUST Eggそのものの味が引き立つので、本来の卵を使ったものとはやはりちょっと違います。
ただし、もし「和菓子だよ」と言われながら食べたら、JUST Eggで作ったとは気付かないかもしれません。
豆原料ということもあり、あんこにかなり近似していけそうな味です。
カスタードクリームについては、少しバターを加えたら博多名物○○○もん (バターミルク餡)ぽくなるのでは?というポテンシャルさえ感じました。
まとめ
基本フライパン料理だった朝食編とは違い、いろいろな調理法を試してみたお菓子編。調理法の違いによりJUST Eggの性質が明確に現れました。
液体状のままでは他の液体と分離しやすい点と、ふっくらさせる効果が弱い点は、調理の際に考慮しておいた方が良さそうです。
味については、JUST Eggそのものの味が際立つので、新ジャンルJUST Eggお菓子という方が良いかもしれません。
クッキーやプリンなども良いですが、和菓子 (豆菓子)が創作のひとつのヒントになりそうです。