先週末、NASAやJAXAが共同開催するNASA International Space Apps Challengeというハッカソンに子ども達と参加しました。
初めてのハッカソンでしたが、敷居も高すぎず、制作物も幅広い選択肢があり、しかもテーマはワクワクの宇宙!
楽しく、とても良い経験になりました。
言語が英語という壁はありますが、是非、若い世代含め多くの方に参加してほしい会でしたので、ここでも紹介させて頂きます!
NASA International Space Apps Challengeとは
Space Appsは、NASAやJAXAが共同開催している世界規模のハッカソンです。
大会では、宇宙機関が公開しているオープンソースデータを利用して、地球や宇宙の課題解決に48時間内で取り組みます。
2012年に第一回が開催された後は国境を越えて広がり、2019年には71ヵ国から29,000人もの方が参加したそうです。
賞も用意されており、最優秀に選ばれたチームには、公式SNS上での紹介やNASAメンバーへのプレゼン、ロケットラウンチへの招待の機会が与えられます。
ただ、あくまでも大会の目的はコラボレーションの促進であり、また、宇宙機関が提供しているデータへの認知度を高めることとなっています。
何を作るか
毎年度、ホームページ上でその年のチャレンジが20前後提示されます。
その中から、自分の好きなチャレンジを選んで取り組みます。
例えば2020年のチャレンジの一つである"Home Planet at Your Fingertips"では、NASAのデータを使って、地球を簡単に観測できるツールやアプリを作成します。
若年層向けのチャレンジである"Sustaining Our Planet for Future Generations"では、あらゆる世代に向けて持続可能性の重要さを伝える手段を考えます。手段は自由です。
唯一の制約は、NASA等が提供しているデータを使用すること、それ以外は使うツールもアウトプット方法も自由になっています。
また、自分の作りたいものがどのチャレンジにも合致しない場合は、"Invent Your Own Challenge"を選んで登録することも可能です(ただし、審査からは除外されます。)。
費用
登録料、参加料は0円です。
(開催都市によって、会場費などが含まれる可能性があります)
対象年齢
明確な指定はないですが、文章や発表を通して自分の成果を表現できることが必要です。
逆にそれができれば小学生でも参加可能です!
2020年には、若年層向けのテーマも追加されており、若い世代の参加はとても喜ばれる雰囲気でした。
大会の運営
細かい運営は、グローバルから運営を委託されたローカル団体によって行われます。
大会前には、グローバルとローカルそれぞれの登録フォームから登録しておきます。
チームメンバー探しや当日の日程共有は、ローカルで用意された場所で行います。
大会当日はローカルの運営団体の指示に従い、2日間かけてオープニングセレモニー、ハッキング、プレゼンテーションが行われます。
プレゼンテーション後はローカルで審査が行われ、選ばれた数チームがグローバルの審査に進むことができます。
このように、運営はローカルで運営されるので、時差等の心配はありません。
2020年、日本では以下の場所で開催していたようです。
Yokohama, Kanagawa (チーム登録数は0)
参加した感想
私は子ども達が構成するチームの手続きなどのサポート役としての参加でした。
実際に手を動かしたのは子ども達です。
みんなこれが初めてのハッカソンでしたが、テーマ決めから役割分担、作業、発表としっかりやり切ることができたのは何よりの成果でした!
こういうことに挑戦できるんだと自信にもつながったと思います。
良かった点
- NASAやJAXAが提供している無償データが大量にあることを知ることができました。
- バーチャルでのやりとりが推奨されていたため、参加する上での壁が低かったと思います。大会前には夜の8時にミーティングを設定するなど、授業や仕事に邪魔にならない時間設定でやりとりをすることができました。
- 自由度が高く、自分たちの作りたいものを作れる範囲内で試せる点が素晴らしかったです。
難しかった点
- バーチャル開催のため隣で見たり話したりしながら進めることが難しく、当日の協調作業効率を妨げたなと思います。
- 制限時間内にやるべきことを組み立てて終わらせるのは、きちんとした調整が必要でした。ここら辺は経験者や大人がサポートしてあげたら良いと思いました。
他にも、様々な学びや気付きがありました。
やる気があれば挑戦できる。これが1番の魅力だったと思います。
来年も機会があれば是非参加したいです。