対象年齢3歳〜 (米国市場基準)
Brendan Wenzel/Chronicle Books/2019
内容
石がありました。側には水が流れ、草が生え、泥があります。
その石はその場にあるがままに佇んでいました。
ある時は黒い影を作り、ある時は月光で白く照らされました。
ある時は、うるさかったり、またある時は、静かだったり。
季節によって色も変わりました。
大きな動物には石ころの存在も、小さな存在には丘のような存在でした。
石は、自然の一部であると同時に、ある動物の家であり、ある動物にはキッチンになり、また別の動物には目印にもなりました。
石は、地獄、天国、お話、歳月を表しました。
石は、島であったり、波であったり、思い出でありました。
あなたはそのような場所を知っていますか?
水が流れ、草が生え、泥がある場所に、
ひとつの石がありました。
感想
何気ない石が視点を変えると、とんでもない可能性の塊に見える。
石の周りに存在する個々のストーリが、時間や自然といった大きな流れを際立たせて感じさせてくれます。
そして、そのストーリーを支える絵がとても素敵です。
後半のページで空高く飛ぶフクロウの下に広がる地表には、動物達のシルエットが隠れており、そんな細かなギミックも含め、絵がとても印象的な絵本でした。
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A Stone Sat Still by Brendan Wenzel
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A Stone Sat Still by Brendan Wenzel
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