対象年齢3歳〜 (米国市場基準)
Elizabeth Bluemle(著)/G. Brian Karas(絵)/Candlewick Press/2014
あらすじ
ぽつぽつ、黒い雲、ぽつぽつ、湿った空気、ぽつぽつ、冷たい雨が降ってきた。
ぽつぽつ びゅーびゅー ゴロゴロ
嵐が来るぞ。
傘の下に入るけれど、天気はどんどん荒れてくる。
地下鉄に避難だ。
地下に人々が集まってくる。
嵐のおかげで、知らない人同士が仲良くなった。
雷も危険からも守られた安全な場所でみんな笑っている。
背の高い女性が傘を持っていない男の子に彼女の傘をあげたり。
友人同士で一つ傘の下ぴったり肩を寄せ合って階段を降りてきたり。
嵐もすぐ収まるでしょう。きっと晴れ渡って素敵な午後だ。
見て!嵐のあと、空には大きな虹。
避難していた人は「バイバイ」「またね」と言いながら水溜りの道を散り散りになっていった。
次の嵐まで。
次の嵐まで。
感想
Tap Tap Boom Boomというオノマトペと韻(rhyme)を踏んだ文章が、楽しいリズムを作っている絵本です。
絵本の中で描かれる街の風景は、ところどころ本物の風景写真が使われていて雨の街の臨場感が伝わってきます。
地下に避難した人達が、楽器を演奏したりピザを分け合ったりして笑顔で過ごしているのも、なんだかアメリカぽさを感じました。
実際の急な雨や嵐は気が沈みますが、それでも雨を楽しみたくなる絵本でした。
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