対象年齢5歳〜 (米国市場基準)
Shinsuke Yoshitake/Chronicle Books/2019
あらすじ
つまんない。あぁ。つまんない。
おもちゃもテレビもつまんない。
待てよ。なんで僕つまんないんだろう。そもそもつまんないってどういうこと?
男の子は考え始めます。
大きなドーナツにハマってみたらどうかな。
座る場所を変えながら動き続けたらどうかな。
人とは違う格好をしてみるとか。
公園だったら、遊具がないのはつまらなそう。
自分と関係ないものだとつまらなそう。
思った通りにできないのもつまらなそう。
虫とか、道端の石ころとかいろんなものもつまらないって思うのかしら。
世界一つまらない遊園地ってどんななのかしら。そんなとこ行きたくないよ〜。
ちょっと待って!不思議!
つまらないものを考えるのって楽しいかも。
世の中のものってみんなつまらないものと楽しいものに分かれるのかしら。
うーん。でもなんにも考えずにやってることもあるな。例えばトイレとか。
退屈な人が300人集まったら300倍つまらないのかな。
人生で一番つまらない時っていつだろう。
おじいちゃんに聞いてみたら、とっても楽しそうに昔のつまらない思い出を話してる。
つまらない時、大人はどうしてるのかな。
お父さんに聞いてみたら、つまらないものを楽しくするのは自分次第だとか、つまらないものがあるからこそ楽しいことがさらに楽しくなるのさとか、とか言い出した。
そのはなし、前も聞いたからつまらないよ!
感想
ヨシタケシンスケさんによる"つまんない つまんない"の英訳版です。
New York Times Best Illustrated Book of 2019で選出されていたことから英訳版の存在を知り、気になっていました。
アメリカアマゾンでは、面白くて創造的思考を促してくれる本と紹介されています。
"独特のコミック風の絵とテンポよくユーモアに溢れた内容で、子どもも大人も飽きることなく楽しめる絵本である。
子ども達の"つまらない"を解消させるだけでなく、クリエイティブシンキングをどのように進めるかをイラストで教えてくれる。"
ひとつの事柄をいろんな視点から考えていく男の子の思考過程は確かにすごい。
まだ来るか。となるくらいたっぷりの内容でした。
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