2月には人工イクラづくりに挑戦しました。
以前は流通の少ないイクラを補うため、見た目も味もそっくりに作られた人工イクラが流通していたそうです。
こちらの記事は、人工イクラができる仕組みなども説明されていて勉強になります。
今回の実験では味は再現していないものの、膜のプチプチ感と、割れると中から液体が出てくるところはまるで本物のイクラのようです。
好きな色をつけたり、ジュースを使ってデザート風プチプチイクラも作りました。
完成イメージ
軍艦の土台は、ご飯部分に楕円に切った発泡スチロールを、海苔の部分に黒く塗ったサランラップでトイレットペーパーを包みました。
準備するもの
- アルギン酸ナトリウム
- 乳酸カルシウム
- 水
- スポイト
- 混ぜるもの
- 容器
- 着色用の食紅やフードカラーリング
- (ジュース)
アメリカでは、アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムは以下の商品を購入しました。
手順
1. 乳酸カルシウム0.5 gを、水50 mLに溶かします。
2. アルギン酸ナトリウム0.5 gを、水50 mLに溶かします。溶けにくいので、粉を少しずつ足しながら溶かしていきます。少し白い溶け残りが残ってもOK。色をつける場合は、このタイミングでフードカラーリングを数滴落とします。
赤い色をつけたアルギン酸ナトリウム溶液です。
溶け残りが気になる場合は1日冷蔵庫に置いておくと綺麗に溶けます。
3. 手順2で作ったアルギン酸ナトリウム溶液をスポイトに取り、手順1の乳酸カルシウム溶液に滴下します。一呼吸おいて球体が浮かんできたらスプーンや茶漉しなどですくいとります。
4. すくいとった球体を軽く水で洗ってあげて完成です!
おまけ実験
ジュースを使って人工イクラ
手順2でアルギン酸ナトリウムを溶かす際にジュースやお茶などを使うことも可能です。こうすることで、イクラ膜の内側にはジュースが閉じ込められます。
ただし、ジュースによってうまく溶けない、綺麗に丸ができないなど、思い通りのイクラができないかもしれません。
水以外のものを使う際には、「これはできるかなー?」と子ども達と予想を立て、結果を比較してみると実験のワクワク感があって良いと思います。
もちろん、できたものは最後に食べて楽しむことができます (食用を使っている場合)。
おむつを使ったゲル実験
我が家にはちょうど余ったオムツがあり、これを使った簡単手品をやってみました。
オムツを分解して高級水性ポリマーを取り出し、白色不透明のコップの中に忍ばせておきます。
ここに水を加えるとあら不思議!コップをひっくり返しても水が落ちてきません。
種明かしの際には、コップの中で水を吸収してできたゲルを触ってみます。
ゲル化の技術が身近に感じられる楽しい手品です。
※ゲルになったものはゴミとして捨てます。排水溝に流すと詰まる可能性があります。また、小さいお子さんやペットがいるご家庭では、誤って高級水性ポリマーを口にしないよう十分お気をつけください。
終わりに
着色した人工イクラはまるで本物のような出来ばいでなかなかの感動を味わえます。
色付きのカラフルなイクラや、ジュースで作るイクラも面白い。
そして何より、完成したイクラを食べる際には大いに盛り上がります!
人工イクラの実験を通して科学の話に発展させるには、ゲルについて考えてみると話が広がります。
例えば、身の回りでゲルを使った製品を探してみたり、同じくゲルを使ったおもちゃで遊んでみても良いと思います。
★ゲルとはなんぞや、身の回りのゲル製品など分かりやすく説明してくれています↓
★同じ仕組みでつかめる水ができる実験キット↓
★水を含んで大きく膨らむぷよぷよボール↓