Cork

頬杖日記

子どもと読んだ絵本、遊び、自分の勉強、そのほか面白い・便利と思ったものを書いています。ボストン在住。

MENU

アメリカで出産 | 陣痛、病院への連絡と無痛分娩

アメリカで出産 入院から分娩まで

先日第2子となる娘をアメリカで出産しました。

やはり国が違えば、日本と少しずつ作法も異なります。

日本での出産とも比較しつつ、アメリカでの出産体験記まとめます。

 

陣痛が始まったと思ったら病院に連絡

陣痛から入院まで流れは日本と同じです。

陣痛が始まったと思ったら病院に電話して、病院へ移動します。

ただアメリカでは、日本よりもギリギリまで病院に行かせてもらえませんでした。

 

日本の場合、初産では10分、経産婦は15分の陣痛間隔で電話するように言われます。

一方アメリカでは、初産では5分間隔になったら連絡するようにと言われました。

日本よりかなり短い!

講習ビデオで見た妊婦さんも、とても痛そうな状態で病院に移動しています。

ちなみに経産婦については、7-10分の陣痛間隔で電話をかけて良いと言われました。

 

私が最初に病院に連絡した時、陣痛間隔は7−9分間隔でした。

痛みは、まだゆっくり歩ける程度での電話です。

ドキドキしながら電話をかけると「歩けないくらい痛いか?」との質問。

「歩ける」と伝えると、まだ自宅で待つようにとの指示!

看護師さんからは「本陣痛なら湯船に浸かれば進行して痛みも強くなるので湯船に浸かってみなさい」と言われました。

実はこの日、結果的にこの後痛みが引いてしまったのです。

 

その次の日、再び陣痛が始まりました。

前日の反省から陣痛が5−7分間隔になった頃に電話し、やっと通院OKが出ました。

歩いていても痛みがくると立ち止まらなければいけないくらいの痛みです。

経産婦でこんなに短くなるまで家で待機させられるとは思っていなかった。。

この後、入院道具を持って病院へ移動します。

 

 

車がない我が家 病院への移動はウーバーで

ボストンエリアは、車がなくても生活できてしまいます。

我が家も車は持っていません。

日本では陣痛タクシーというものがありますが、アメリカにはありません。

移動はどうすべきか先生に聞いたところ、普通にタクシーやウーバーを使えば良いということだったので、病院へはウーバーを使って行きました。

 

 

分娩時の入院セット

用意した入院セット一覧です。

分娩用

  • インシュアランスカード
  • バースプラン
  • 洗顔用具 (歯ブラシ、歯磨き粉、洗顔用具、櫛など)
  • 髪留め
  • スナックなどの軽食
  • リップクリーム
  • 背中を押す固めのボール
  • 携帯と充電器
  • カメラ

 

出産後用

  • 靴下
  • 授乳用ブラジャー
  • 母乳パッド
  • 産褥下着
  • スナックなどの軽食
  • お母さんの退院用のお洋服
  • 赤ちゃんの退院用のお洋服
  • ベビーシート (これがないと退院させてもらえません)
  • おくるみ

 

以下は、念のため準備したものですが、結局使いませんでした。

  • 陣痛を柔らげるもの (マッサージローション、マッサージ用具、音楽プレーヤー、好きらライト、アロマなど)
  • 寝巻き -> 病院支給
  • 産褥パンツ -> 病院で支給
  • 産褥ナプキン -> 病院で支給
  • スリッパ -> 脱ぎ履きしやすい外履きでずっと過ごしました
  • 乳頭保護クリーム -> アメリカでは羊油の乳頭保護クリームをもらいました
  • 赤ちゃん用帽子 -> 病院で支給
  • 赤ちゃん用靴下 -> 最後まで履かせませんでした

 

 

バースプランとは?

アメリカの妊婦教室ではバースプランを作成するように勧められます。

バースプランには、陣痛期間の過ごし方や、陣痛促進、無痛分娩などに関する項目が質問形式で記載されています。

用紙の質問に沿って回答しながら自分の理想の出産を整理することができます。

また、入院時に担当の医師や助産師さんに渡すことで希望を伝える手段にもなります。

こちらで私が出産した病院のバースプラン質問項目一覧を載せています

 

 

いざ分娩!無痛分娩はいかに

病院に到着してからは、1時間ほど簡易ベッドでモニタリングをした後、すぐに分娩室に移動しました。

分娩室に入ると、まずは点滴用の針を腕に刺してもらいます。

事前のGBS検査で陽性だったり、無痛分娩を希望している場合は点滴が必要になるのであらかじめ点滴用の管を繋げておきます。

必要な処置と説明の完了後は、立ち会いの夫と二人きりで部屋に残されました。

 

しばらくウロウロ動いていましたが、だんだん陣痛が進んできてベッドの上へ。

陣痛間隔が5分を超えないくらいになった時、無痛分娩への切り替えを決めました。

アメリカではおおよそ半分くらいの妊婦さんが無痛分娩をします。

麻酔師が常駐しているので、希望すればいつでも処置してくれます。

 

無痛分娩にしたいと伝えてからは、準備や、麻酔が効くまでの時間を合わせると、痛みが引くまでに1時間ほどは時間が経ちました。

痛みを感じなくなってからは2時間もしないうちにプッシュに移行しました。

身体の向きを変えたくて助産師さんを呼んだところ「産むわよ」と言われて。

助産師さん曰くもう頭が見えていたそうですが、いきみたいと自分では分からないくらいに痛みは感じていませんでした。

 

助産師さんの声に合わせて、いきみます。

感覚がないので、いきむのはちょっと難しく感じました。

助産師さんとの会話を頼りにいきんで(それくらいの余裕があります)、3回目くらいのいきみで出てきました。

立ち合いの夫から見ても、1回目と比ればずっと余裕そうだったとのこと。

 

こんな感じで、無痛分娩での出産は終わりました。

確かに痛みは軽減できたけど、タイミング次第でそれなりに痛い期間も過ごした。というのが終わった時の感想でした。

全く痛みはなかったという話も聞きますので、本当に無痛で痛みをなくしたければ、やはり最初から伝えておいた方が確実なようです。

 

無痛分娩以外にも分娩に関してはアメリカと日本で結構違いがありました。

全体的にアメリカの方が、”生々しさも感じる出産”と言えるかもしれません。

会陰切開はしませんでした。出産後にチェックして切れたところを縫います。

分娩時に足元は隠しません。

立ち合いの人は、下から頭が出ているのを見たいか聞かれます。

母親は、出てきている頭を触りたいか聞かれます。

また見たければ鏡で見せてくれます。

臍の緒は、自分たちで切らせてくれました。

出てきた胎盤も見せてくれます。ここに赤ちゃんが入っていたのよと膜をびろーんとして説明してくれました。

B型肝炎のワクチンとビタミンK2を注射で投与します。ビタミンK2の摂取はこの出産直後のみで、経口のシロップはありませんでした。

 

出産から数時間後には個室の病室へ移動しました。

麻酔が効いていて歩けないので、車椅子に乗せてもらって移動します。

この後2泊3日の入院生活を過ごしますが、それについてもまた別記事で書きたいと思います。