2021年7月、Cambridge Main Libraryの地下1階に共有工作スペースThe Hiveが誕生しました。
The Hiveは教育や工作コミュニケーションの場になるようにという理念のもと開設され、図書館の利用者に工作機械などを貸し出しています。
3Dプリンターやレーザーカッターなども無料で使える魅力的な施設です。
The Hiveを利用できる人
The Hiveは図書館のカードを持っていれば誰でも使用できます。
ケンブリッジの図書館カードはMinuteman Library Network (MLN)という図書館ネットワークに入っています。
これは、サマービルやブルックラインの図書館とも共通カードなので、ケンブリッジにお住まいでなくても当該カードを持っていれば利用できます。
また、MLNに入っていないボストンにお住まいでも、ケンブリッジの図書館に行けばカード作成はできますので、実質ボストン近郊に住んでいる方は誰でも使用できます!
なお17歳未満のお子さんが利用する場合には保護者の方のサインが必要です。
さらに12歳未満のお子さんの場合は、利用時に保護者の方の同伴が必要になります。
図書カードを持っていれば本の貸し出しだけでなく、各ミュージアムの割引券取得などできますので、お持ちでない方はこの機会に是非作ってみてください。
住所を証明するものを持ってカウンターに行けばその場で作成できます!
Hiveで利用できる機材
Hiveでは以下の機材を利用できます(括弧内は機材名)
- 3Dプリンター (Formlabs Form 3)
- 3Dプリンター (Sindoh 3DWOX 1)
- レーザーカッター (Glowforge)
- レーザーカッター (Epilog Zing 16)
- ミシン (Brother SE1900)
- ビニルカッター (Roland GS-24 Desktop Cutter)
- ミリングマシン (DGSHAPE MONOFAB SRM-20) *
- 熱プレス機 (PRO 5 IN 1 SWING AWAY HEAT TRANSFER PRESS) *
- XRスタジオ (Hololens, HTC Vive, Scanner)
- ポッドキャストスタジオ
- 映像スタジオ
- 缶バッジ作成機
- はんだごて
- 各種工具類
Hiveの利用方法
1. セーフティートレーニングの講習を受ける(初回のみ)
The Hiveの施設を利用したい人は全員この講習を受ける必要があります。
利用方法、機材の簡単な紹介、禁止事項や緊急事の対応方法などの説明ののち、レーザーカッターを使って木製のカードを作成します。
2. 利用したい機材の講習を受ける(各機材につき初回のみ)
セーフティートレーニングの受講後は、利用したい機材の講習を受講します。
受講すると木製カードの右側に受講した機材のアイコンを彫ってくれます。
これも、各機材について一度受ければOKです。
各機材の講習を受けると右側のバッジが増えます
3. オンラインで機材を予約する
講習を完了すれば、いよいよ個人で機材を使えます。
機材を利用するためには先に市のページから予約ページでオンライン予約をします。
登録後にメールで予約承認の通知を確認して予約完了です。
4. 当日は予約した時間に直接The Hiveへ
予約日当日は直接The Hiveに行き、入り口で名前と使う機材を伝えて中に入ります。
3Dプリンターでネームタグをプリントしました
初めての利用では3Dデザインで作成したネームタグを3Dプリントしてみました。
3Dデザインの作成は無料の3DモデリングプログラムTinkercadを使います。
Tinkercad内ではあらかじめ立体オブジェクトが用意されていて、初心者でも手軽に3Dデザインを作成することができます。
予約した時間にThe Hiveへ入っていくと、講習で実演をしていた方が2人。
ファイルの入ったUSBを渡すと、印刷開始までさささっと操作してくれました。
まだまだ利用者は少なく、私の他には一般の方は周りにいません。
パソコンをいじりつつ、たまに会話をしつつ1時間ほど待って初めての3Dプリント作品が出来上がりました!
全くの初心者でもすぐに作れるお手軽さにびっくり。
材料費が無料なのも太っ腹です。