氷と塩を使えば、冷凍庫を使わずにたったの数分でアイスクリームができちゃいます。
小さいお子さんとも一緒にできる実験です。
美味しい実験をどうぞ。
準備するもの
- 氷
- 塩
- 牛乳
- 生クリーム
- 砂糖
- ジッパー付きのストックバッグ
- 軽量スプーン
- プロテイン用カップや水筒など蓋付きの容器
手順
1. ストックバッグにアイスクリーム液を作ります。
今回は、生クリームと牛乳の割合を変えて3種類作りました。
- 生クリームのみ / 牛クリーム小さじ7、砂糖小さじ1
- 牛乳と生クリーム / 生クリーム小さじ4、牛乳小さじ3、砂糖小さじ1
- 牛乳のみ / 牛乳小さじ7、砂糖小さじ1
ジッパーを閉めるときはできるだけ空気を抜き、液を片側に寄せて閉めます。
2. 蓋付き容器に氷、塩、アイスクリーム液の入ったジップロックを入れます。
塩はしっかり多めに入れます。
3. 蓋をしてシャカシャカ1分以上振ります。
4.取り出して食べてみましょう!
牛乳だけのアイスクリームが一番しっかり固まりました。
一方で生クリームだけのアイスクリームはゆるゆるで、脂肪分が増えると固まりにくくなる結果となりました。
食べてみると牛乳のみはシャーベットのような舌触り。
フルーツジュースでも美味しいシャーベットができそうです。
生クリームが混ざった方が滑らかな舌触りでした。
おまけ実験1
氷水に温度計を挿して塩を入れていくと、水温が0℃以下になることを確認できます。
私たちが試した時は、-5℃くらいまで下がりました。
塩を入れていくのは、温度計を入れて0℃付近でメモリが止まってからにしましょう。
おまけ実験2
塩が混ざると氷が早く溶けるようになります。
この効果を確かめるため、氷に塩や砂糖、小麦粉などを振りかけて氷の溶け方を比べてみます。
時間が経つと塩を入れた氷だけが全て水になっていて、塩が氷を早く溶かす効果を確認できました。
終わりに
この実験では氷点効果という効果を使っています。
通常水は0℃で氷になりますが、水に塩が混ざると0℃では固まらなくなり、氷水の温度がさらに下がり続けます。
この効果により、塩と氷の入った容器内の温度が0℃以下になり、アイスクリーム液が固まってくれるのです。
塩水は濃度が高いほど凍らなくなり、飽和溶液では-21.3℃まで凍らないそうです。
この性質を使ったものが路面の凍結を防ぐ防雪剤や凍結防止剤で、おまけ実験2ではこの働きを実験で確かめました。