対象年齢3歳〜 (米国市場基準)
Kerascoet/Random House Studio/2023
あらすじ
ベビーベットで眠る赤ちゃんの隣には、青いリボンのついたくまさん
女の子とくまさんはいつも一緒
つかまりだちを始めたとき
おにんぎょうあそびをするとき
本を読むとき
ご飯を食べるとき
お散歩に行くとき
眠るとき
ドロドロになったくまさんを洗おうとするお父さんに、鬼の形相でしがみつく女の子
洗濯機の中で回るくまさんをお父さんと見守る女の子
きれいになったくまさんにぎゅっとハグする女の子
・・・
時がすぎ、女の子は学校に行く歳になりました
くまさんも連れて行こうと、カバンの中や服の中につめてみますが
だめよと言われて、しぶしぶ窓際に置いていきます
学校では、新しい環境やたくさんの人に圧倒されて小さくなっている女の子
でも、くまさんの本を見つけたり
くまさんの絵を描いたり
くまさんの格好をしたり
少しずつ学校の生活に慣れていきます
1日が終わり、学校から笑顔で帰ってきた女の子は
待っていたくまさんにギューッとハグするのでした
感想
成長していく女の子とクマのぬいぐるみの交流が優しい絵で描かれています。
絵本の中の文章は"Bear with me"だけ。
言葉がないことが、女の子とくまさん2人だけの世界を一層際立たせていました。
まるで、自分の子を側で見守っているような、温かい気持ちになる絵本です。
この本は、娘のベビーシッターさんが「○○ちゃんみたいな本があったんです」と持ってきてくれました。
1歳から3歳まで見ていただいたベビーシッターさん。
当初、ママから離れがたくて泣いていた時に、ベビーシッターさんの提案でくまさんをお家から連れていくようにしました。
娘がワンワンと呼んだその子は、それから2年間、出かけるときはいつも一緒。
でも、娘がプレスクールに行き始めてからは、絵本同様、お家でお留守番です。
娘とワンワン、そしてベビーシッターさんとの2年間を思い出すこの絵本は、温かく、そして過ぎてしまった思い出を、思わずぎゅっとしたくなる一冊です。
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