【英語絵本】The Tiny Seed
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対象年齢2歳〜 (米国市場基準)
Eric Carle/Aladdin/1991
あらすじ
秋です
強い風が吹き、花のタネが草原の向こうへと飛んでいきました
その中に、ひときわ小さなタネがありました
このタネは他のタネについていけるだろうか?
タネはみんなどこへいくのだろう?
あるタネは上へ上へと飛んでいき
太陽に近づきすぎて燃えてしまいました
小さなタネは、ほかのタネと一緒に飛んでいきます
あるタネは凍った氷の上に落ちました
ここの氷は一年中溶けないので、このタネは育つことはできません
小さなタネは、ほかのタネと一緒に飛んでいきます
あるタネは海に落ちて溺れてしまいました
小さなタネは、ほかのタネの少し下を一緒に飛んでいきます
あるタネは砂漠に落ちました
暑くて乾いたこの地では、このタネは育つことはできません
小さなタネも地面すれすれで飛んでいましたが、風がそれを吹き上げました
ついに風が止んで、残ったタネ達は地面に落ちました
1羽の鳥が来て、大きなタネのひとつを食べてしまいました
幸い、小さなタネは見つからずにすみました
冬が来て、タネは地面と雪に覆われて眠ります
一匹のネズミが来て、タネをひとつ食べてしまいました
小さなタネはじっとして、気づかれずにすみました
春になりました
鳥が飛び、お日様が暖かく、雨も降りました
タネはぷっくり膨らんで、芽が出ました
もうタネは卒業し、葉っぱの赤ちゃんです
まず先に根をはり、次に小さな葉っぱが出てきます
あるタネは、お隣で育つ大きな植物の影のした
お日様から隠れて育てませんでした
小さなタネは少し発芽が遅れているようです
急いで!
暖かな気候は、子ども達もお外へ連れ出します
ある葉っぱは、子どもに踏まれて倒れてしまいました
小さなタネも発芽してぐんぐん育ちましたが
隣のタネはずっと早く、花まで咲かせました
ところが、その花を手の影が覆い、次の瞬間、花は摘まれてしまいました
人間の男の子が、お友達にその花をプレゼントしています
夏になりました
もう残っているのはあの小さなタネだった、小さな葉っぱだけです
葉っぱはぐんぐん育ち、どんどん高くなりました
人よりも、気よりも、お家よりも、高くなりました
大きくなったお花のもとに、人々が集まってきました
今までで一番大きな、巨大なお花でした
お花には、鳥やハチやチョウも集まってきました
彼らにとっても、初めて見る大きなお花です
また、秋になりました
日が短くなり、夜が冷えるようになってきました
赤や黄色の葉っぱを風が運びます
あの大きなお花からは花びらが落ち、葉っぱと一緒に飛んでいきました
風はさらに強くなり、お花の花びらはほぼ全部飛んでいきました
強い風で、大きなお花はグワングワンと揺れています
また強い風が吹いたその瞬間
タネの詰まった実がポンッと開きました
そして、たくさんの小さいタネがあっという間に風に飛ばされていきました
感想
色鮮やかな絵柄で、春夏秋冬の季節と、高山や砂漠といった多様な自然の形を教えてくれる絵本です。
ちょうど子供が学校で「自然の循環」を勉強をしていたので、
四季と植物のサイクルについて会話するきっかけにもピッタリの絵本でした。
また、小さなタネが最後に大きな大きなお花を咲かせるおはなしは、
「人生の荒波を乗り超え、困難をこらえた先に大成がある」
というエリック・カールのメッセージを伝える絵本でもあります。
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