2020年は間違いなく”COVID-19が世界中に蔓延した年”として歴史に記録されるでしょう。
自由な移動が制限され、イベント自粛が求められ、買い溜めによる物資不足の不安が起きるなど、生活にも大きな影響がありました。
将来振り返る際のメモとして、また同様の危機が起きた時のヒントとして、身の回りの状況を記録しておこうと思います。
社会・コミュニティ編
教育の場は休校となり、大学はオンライン授業に移行
3月3日。日本の小中学校及び高等学校が一斉休校を開始しました。この頃の日本国内感染確認例は250件前後。当初この措置には大変驚かされました。でも、そんな対処もすぐに身の回りで普通になってきました。
3月8日週。ボストン界隈でも次々と学校が閉鎖しました。この週に、マサチューセッツ州の感染確認数は10件前後から一気に130件前後まで増えました(全米は累計3000から4000件)。
ハーバード大学やMITもオンライン授業に移行が決まり、ハーバード大学の学生達は、3月15日からの1週間の休み期間中に自宅に帰るよう求められたようです。
休み期間中、寮の周りには引越しのための車やトラックが大量に停まり、街は非日常感にあふれていました。
3/29日週。小学校の授業再開は5月4日以降にまで引き延ばされています。感染者数は増え続けており、マサチューセッツ州の感染確認数は10000件以上にまで増えました(全米は180,000件強)。
公共施設の閉鎖
学校の閉鎖と同じくして、ボストン界隈の博物館やコンサートホールが次々と閉鎖されました。
1週間ほど遅れて子ども用のPlaygroundや図書館も次々と閉鎖され、家の外で遊んで過ごせるような場所はなくなってしまいました。
川沿いや芝生のオープンスペースの散歩はできています。
グループ活動の禁止
複数人が集まるグループでの活動は基本的に禁止となったため、毎週参加していたPlaydateやESLなどの集まりも全てなくなりました。
*その後、ZoomやFacebookのライブ機能を使ってPlaydateもESLもオンラインで再開されました。
レストランは店内使用不可に
レストラン内での飲食はできなくなりました。テイクアウトやデリバリーのみが継続して使えますが、残念ながら閉店してしまうお店が日を追うごとに増えています。
生活・育児編
在宅勤務
基本的にEssential business以外は店舗を閉めるか、在宅勤務をするように要請が出ました。
これにより、たとえ実験系のラボであっても大学構内に入ることが許されず、ニュース記事では”ハーバード大学が研究室での研究を縮小”といった文字が踊りました。
我が家も完全在宅勤務に切り替わりました。
隔離生活
"stay at home"オーダーが出て、散歩や買い物以外は基本的に家で過ごすようになりました(前述通り、そもそも外に出ても遊ぶ場所がない)。お友達と一緒に遊ぶこともなくなりました。
空の棚が目立つ薬局・スーパー
米国でもトイレットペーパーとサニタイザーは早くから品切れ気味になりました。
スーパーでも、じゃがいも、パン、コーヒー、冷凍食品、お菓子などで空の棚が目立つようになり、一度に一定人数以上が入らないように入場制限がかかるスーパーもありました。
一方で、規模の小さなスーパーやアジア系マーケットは比較的品揃えが良い印象です。
買えるときに買うことで少しずつ備蓄を増やしておくと安心ですが(備えあれば憂いなし!)、そこまで品不足を心配する状況にはなっていないです。
Prime Nowは注文しにくくなる
我が家で重宝しているPrime Now(生鮮品をその日のうちに配達してくれるAmazonのサービス)は、注文時に配達時間の空きがなく注文できない状態が続いています。
おそらく需要の高まりと働き手の減少によるものでしょうか。
最近やっと注文できましたが、早朝に注文して、次の日の夜に届くといった具合で、肉類などはほぼ購入できなくなりました。
様々なオンラインサービスが台頭
ニュースやSNS上では、既存・新規含め様々なオンラインサービスの情報がシェアされています。子ども向けのダンスやアート、Story timeやSing alongなど。
大人向けにもオペラやバーチャル美術館、書籍の公開など。
こういった活動に触発されて、室内遊びでちょっとした創作をしてみたり、子ども向けの遊びながら学べるアプリを使ってみたり、この状況だからこそ試せることを探して挑戦する良い刺激になっています。
SNSやZoomを使ったオンライン交流も盛んに
お友達とSNSでテレビ電話をしたり、ZoomやFacebookのライブ機能での会議やESLなどオンラインでの交流が増えました。
隔離生活を送っていますが、このような形で定期的に家族外の方と会話をできるのは精神的な安定をもたらしてくれています。
最後に
最後にマサチューセッツ州での感染件数と、上記で触れた対応を1週間ごとに表にまとめました(日曜日始め、数字は週末土曜日時点の値)。
自身で思い返しても、3月8日週からの2週間が激動で、今日はどんな要請が出るか毎日気にしていたと思います。
その後、stay at homeが出る頃には生活リズムの変更もほぼ落ち着き、不便はあるものの極度な不安や恐怖はなく過ごせています。
インターネットの発達で、様々なオンラインサービスを使用できるのはとても助かりました。
感染件数 (累計) | 死者数 | 州または市の対応、社会の変化。 | |
---|---|---|---|
2/23週 | 1 | 0 | 1件の感染が出ているものの、社会は通常通り。 |
3/1週 | 13 | 0 | ボストンで開催した会社イベントの参加者に複数の感染者出ているとニュースになる。 サニタイザーやトイレットペーパーが品薄になっている。 |
3/8週 | 138 | 0 |
いくつかの学校や大学は自主的に休校またはオンライン授業に移行。 250人以上のイベントの開催禁止。 州で緊急事態宣言発表。 公立・私立を含む全ての学校を3/17から4/17まで休校とすることが決定。 |
3/15週 | 525 | 2 | レストラン内での飲食は禁止になる。テイクアウトか宅配のみ。 25人以上の集会を禁止。 公共交通機関が週末ダイヤの運行になる。 一部の市では、Essential Businesses以外は店舗を閉鎖。 近所のPlaygroundも鍵がかかり入れなくなる。 |
3/22週 | 4257 | 44 | 4/7までのstay at home orderが出る。買い物や散歩以外の外出は禁止。 学校の休校期間は5/4までの延長が決定。 スーパーでは、かごやカートの洗浄の徹底、エコバッグの使用禁止などの規制が敷かれる。 |
3/29週 | 11736 | 216 | - |
まだまだ先は見えないですが状況は日々変化しています。数週間あるいは数ヶ月後に、親戚や友人達とお互い健康で笑いあって会えるよう、今は殊更気を配り、自分も他人も大切に過ごしていきたいです。