対象年齢4歳〜 (米国市場基準)
Mélanie Watt/Kids Can Press/2008
内容
こわがりやのリスは、彼の住む木を離れることはありません。
未知の世界で危険を冒すよりは、安全で住み慣れたこの木にいるほうが安心だからです
こわがりやリスの怖いものは、タランチュラに、バイ菌、殺し屋ミツバチ、などなど。
同じ木の上にいれば、毎日が同じで、全てが予定通りに進みます。
臆病リスの毎日のスケジュールを見てみましょう。
起きて、(ナッツを食べて、監視)× 3、寝る。
でも、もし、何か思わぬ緊急事態が起きたら?
心配ご無用。
こわがりやリスはちゃんと緊急事態の対策を練っています。
こわがりやリスの緊急キットの中には、パラシュートやマスク、ゴム手袋など、いろいろ入っています。
緊急脱出用のプランも複数準備済み。
でもある時、
木曜日、9:37 AM
木の上に殺し屋ミツバチが現れました!
こわがりやリスは驚いて、思わずキットを落としてしまいました。
慌てたリスは、キットを捕まえようと自分も木からジャンプします。
後悔先に立たず。。
その時、驚くことが起きました。
なんとこわがりやリスは、実はモモンガだったのです。
ヒューとグライドすると、のびのびと生きている実感がします。
なんて楽しいんだろう。
草木に落ちた臆病リスは、そこで2時間死んだフリをして、自分の木に戻りました。
グライドする喜びは、こわがりやリスのスケジュールを大きく変えました。
スケジュールに ”グライド、死んだフリ、木に帰る” のセットが加わったのでした。
感想
冒頭はリスの脅威の対象と、それに備えた道具やプランが紹介されますが、物語が進むと、必然的にリスが恐れていた脅威と対峙します。
そこまで怖くないことに気づくのですが、最後の死んだふりは欠かしません。
この本は、構成が読者を楽しませてくれます。
まず、表紙を開けるとこんな注意書きが。
(この本を読む前に抗菌石鹸で手を洗うことをこわがりやリスは要求する)
まるでコロナ蔓延後に追加されたのかのような注意書き。
そして、本のイラストは、絵図鑑にも見える構成になっています。
リスの脅威や秘密道具はマス目に整然と並べられていたり、
1日のスケジュールは、時計、数字、絵と簡単な英語がセットで並べられていたり。
シンプルにお話しを楽しんでも楽しいですし、単語や、時計をクイズ形式にしても楽しめる絵本でした。
この本のお勧め朗読動画
Youtubeでアニメーションになったものが購入できるようです。
アメリカのAmazonではPrime Videoで視聴可能です。
朗読動画。
📚 Kids Book Read Aloud: SCAREDY SQUIRREL by Melanie Watt
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