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頬杖日記

子どもと読んだ絵本、遊び、自分の勉強、そのほか面白い・便利と思ったものを書いています。ボストン在住。

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【絵本】Pete With No Pants (英語)

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対象年齢3歳〜 (米国市場基準)

 Rowboat Watkins/Chronicle Books/2017

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内容 

朝ご飯ののち、子ゾウのピートは遊び相手を探しに行きます。

 

最初に決めたのは岩。ピートも岩になりきります。

 

ええと、僕は大きいし・・色は灰色・・ズボンを履いていない・・

うん。僕は岩だ。

 

でも、そばにある岩はうんともすんとも言いません。

エーン! "そこにいるのはだーれだ?" て誰も言ってくれない。

岩なんて最悪!

 

次にピートはリスになりきりました。

 

ええと、僕は灰色だし・・どんぐりが大好き・・ズボンを履いていない・・

うん。僕はリスだ。

 

でも、ピートに声をかけられたリス達は、"しゃべる岩だ!逃げろ!!" と言って逃げ出してしまいました。

 

そこへお母さんがやってきて、ピートにズボンを履かせます。

だって、僕はリスなのに とピート

裸のハトにしか見えないわよ。それと、もう夕食の時間 とお母さん。

 

ピートはベッドに入り眠りました。

そして次の日の朝。今日の空は曇り空です。

 

ええと、僕は灰色だし・・フワフワしているし・・ズボンを履いていない・・

うん。僕は雲だ。

 

すると、雲をぼんやり眺めていたピートの頭を、ハトがツンツンとつつきました。

ピートは嬉しくなって、鳥になりきってハトの後を追いかけます。

 

でもそのうち、ハトはどこかへ行ってしまいます。

エーン!鳥なんて最悪!

 

その次は蝶々の群れに絡むピートですが、蝶々も散り散りに離れていってしまいます。

 

空回りで沈んだ顔のピートの元へやってきたお母さん。

そこにいるのはだーれだ?

僕だよ!

そして、ピートとお母さんは楽しそうに虹の中を歩きました。

 

 

感想

ズボンをすぐに脱ぎ、ユニークな視点で何かになりきる子ゾウのピート。

やれやれという目で見守るお母さん。

なんだか既視感のある光景に親近感が湧きます(笑)

スケッチのような絵の中には、各ページにこっそりハトが隠れていたり、岩や雲もよく見ると表情があったり、じっくりと絵を見るのも楽しい絵本でした。

 

さて、この絵本の中で出てくる "nuts" を使った表現は、SNSなどでもよく出てきます。

  I'm NUTS about acorns. (僕はどんぐりが大好き)

名詞のnutは、木の実という意味以外に、変な人、狂った人、難しい問題、という意味を持ちます。

絵本に出てきたnutsは形容詞になった使い方で、nuts about ...で、〜が大好き、〜に夢中、という表現ができます。

用法を知っておくと、その文章の雰囲気がグッとわかって面白い単語です。

Pete With No Pants (English Edition)

Pete With No Pants (English Edition)

 

 

 

この本のお勧め朗読動画


Pete With No Pants by Rowboat Watkins

 

 

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