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頬杖日記

子どもと読んだ絵本、遊び、自分の勉強、そのほか面白い・便利と思ったものを書いています。ボストン在住。

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【絵本】The Bad Seed (英語)

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対象年齢4歳〜 (米国市場基準)

Jory John(著)/Pete Oswald(絵)/HarperCollins/2017

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内容 

僕は、悪い種だ。

そう、悪い種。

 

他の種子は僕を見ると、「悪い種だ」と言うんだ。

 

どれだけ悪いかというと、

使った物は元に戻さない。

いつも遅刻する。

長くてつまらないジョークを言う。

手足を洗わない。

嘘をつく。

順番を守らない。

などなど。

 

でも、本当は最初からそうじゃなかった。

最初は、一輪のひまわりの中に生まれた慎ましい種だった。

家族に囲まれて、楽しく過ごしていた。

 

それがある日突然、ひまわりから振り落とされ真っ暗闇の中に入れられた。

そして次に光を見たときは、巨人の口の中に放り込まれていた。

もう終わったと思った。

でもかろうじて生きたまま吐き出されたんだ。

 

それがきっかけで僕は完全に変わった。

悪い種になった。

 

笑うこともなく。

彷徨い続け。

友達もいない。

周りには悪さばかりする。

目標もない。

空き缶の中に住む。

何も構わない。

それが僕にあっていた。

 

でも最近、悪い種をやめようと決めたんだ。

もうそろそろ、幸せになっていい頃だろう。

長い間悪いことばかりしていたから、簡単には直せないけど。

少しずつ挑戦してみよう。

 

今だに、人の話を聞かなかったり、時間に遅れるけれど、

ありがとうと言ったり、笑ったり、人のためにドアを開けている。

 

今だに、機嫌が悪くなる時もあるけれど、いい気分の時もある。

 

僕にできるのは、挑戦し続けて、考え続けること。

もしかしたら、もうそんなに"悪い種"じゃないかもしれない。

 

他の種子が「彼はもうそんなに悪い種じゃなくなったよ」と言っていた。

 

しっかり聞こえたよ。

 

 

感想

New York Times bestsellerであり、2019年のAmazon Primeで一番読まれた本としても選ばれている絵本です。

いろんな種類の種子が、表情と個性豊かに描かれていて楽しいです。

言葉が追えなくても、絵を見ながら十分お話が伝わってきます。

書評には、

    "自分で決断し、良い方向に変えられる。決断のパワーを学べる。"

    "子ども達と、悪いマナーや周りの反応を学べる。"

というコメントが並んでおり、道徳を学ぶ点でも愛されている絵本です。

The Bad Seed

The Bad Seed

  • 作者:John, Jory
  • 発売日: 2017/08/29
  • メディア: ハードカバー
 

 

 

この本のお勧め朗読動画


The Bad Seed – Picture Book Read Aloud | HarperKids Storytime Anytime

 

 

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