対象年齢5歳〜 (米国市場基準)
Mac Barnett(著)/Jon Klassen(絵)/Candlewick/2019
内容
これはマルさん。
そしてこれは、マルさんの滝。
ある日、マルさんとシカクさんとサンカクさんが滝の近くで遊びました。
「わたしが目を閉じて10数えるから隠れてね。でも滝の裏には隠れないように。真っ暗だからね」
そういってマルさんが数を数え始めます。
「1...2...3......10!」
マルさんが数え終わって目を開けると、そこにはシカクさんが。。
「サンカクさん、滝の裏にいちゃった。」
「はぁぁ。わたしが探しに行くわ」
マルさんは、ため息を吐きながらいうと滝の裏に入っていきました。
滝の裏は、洞窟になっていてシーンと静まりかえっています。
「サンカクさーん!サンカクさーん!どこいったのー?」
でも、返事はありません。マルさんはもっと奥に進みます。
「サンカクさーん!サンカクさーん!どこいったのー?」
どんどん奥に行って、周りは完全に真っ暗。マルさんの目だけが見えています。
すると。前の方に別の目が現れました。
「やっと見つけたサンカクさん!どうしていつもルールを破って台無しにするの?」
マルさんが言いますが、何も答えがありません。
「なんでいつもそんなに悪い子なの?」
それでも答えがありません。
「ごめんサンカクさん。言い過ぎたわ。ただ、わたし達はあなたのこととっても心配したの。あなたのこと大好きよ。」
「ありがとう!」
サンカクさんの声が後ろから響きました。
あれ?じゃぁ、目の前にいる目は誰の目?
わぁぁぁーー
マルさんとサンカクさんは入り口に向かって一目散に走って逃げました。
入り口ではシカクさんが待っていました。
2人の話を聞いて「僕は行かなくてよかった」とシカクさん。
「僕は暗闇はもう懲り懲りだ」とサンカクさん。
「もしかしたら、そんなに悪い形じゃなかったのかもしれない。いい形だったかもしれないよ。どんな形だったのかなぁ。」とマルさん。
みんな、目を閉じて思い思いの形を思い浮かべました。
あなたは、目を閉じたときどんな形を思い浮かべますか?
感想
息子が大好きなシリーズのマルさんのお話です。
洞窟でサンカクさんを呼ぶシーンでは、自分が読むといって、洞窟内の反響を見事に再現してくれました (大きな声からだんだん小さくなっていく声を繰り返す)。
とても上手だけど、どこで覚えてきたの。それ笑?
黒を基調とした色使いに、それぞれの形に目と手足がついたシンプルなキャラクター。
市場基準は5歳からとなっていますが、2、3歳からでも十分楽しめる絵本です。
この本のお勧め朗読動画
Circle by Mac Barnett - Read Aloud by Heather's Story Time Corner
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