対象年齢4歳〜 (米国市場基準)
Leo Lionni/ Knopf Books for Young Readers/1963
内容
ある海の片隅に小魚の群れが幸せに暮らしていました。
赤い小魚達の中、1匹だけムール貝のように黒いお魚がいました。
彼の名はスイミー。スイミーは他の誰よりも速く泳ぎます。
ある日、素早くて恐ろしいマグロがやってきて、小魚達をいっきに飲み干してしまいました。
逃げることができたのはスイミーだけでした。
スイミーは恐怖に包まれ、ひとりぼっち、悲しみに暮れながら泳ぎ去りました。
でも、スイミーは海の中の素敵で不思議な動物達に会うことで少しずつ元気になっていきます。
虹色のクラゲやロブスター、おかしな形の魚や海藻の森、とーっても長いうなぎ、そして風に揺れるヤシの木のようなイソギンチャク。
スイミーが泳いで行くと、岩陰に隠れた赤い小魚の群れを見つけました。
「一緒に泳いで、遊んで、いろんなものを見に行こうよ!」とスイミー。
「できないよ。大きな魚が私達を食べてしまうもの」と小魚達。
「でも、いつまでもそこにいる訳にはいかないよ。何か考えなきゃ」
とスイミーは一生懸命考え始めました。
そして、突然。
「そうだ!みんな一緒に泳いで海の中で一番大きな魚みたいになろう!」
小魚達はみんなで大きな魚みたいになれるよう練習しました。
スイミーは、大きな魚になった群れの中で目になります。
上手に泳げるようになった小魚達は、ある涼しい朝に泳ぎ出しました。
そしてついに大きなお魚達を追い払ったのです。
感想
小学校の国語の教科書で読んだことのある方も多いのではないでしょうか。
小さなお魚達が協力して大きなお魚に立ち向かい、自分たちが過ごしやすい環境を手に入れる。そのためには知恵と、力を合わせることが必要。
あれ。こうやってまとめると、これって、対権力者への掲示だったのかな。
車一筋の3歳時にはそこまで響かないかなぁと思いましたが、黒いお魚の活躍は気に入ったようで、最後のページ、スイミーにちゅっとしていました。
(でもその後、お魚食べる〜と言っていました。。)
日本ではスイミーが有名なレオ・レオニさんの作品ですが、その他にもたくさんの素敵な絵本を描かれています。
そのうちレオ・レオニさんご自身のことも調べ、まとめて紹介したいです。
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