対象年齢3歳〜 (米国市場基準)
Leo Lionni/Knopf Books, Illustrated edition/2010
内容
お腹をすかしたコマツグミがアオムシを見つけます。
コマツグミがシャクトリムシを一飲みにしようとしたその時、
「食べないで!わたしはシャクトリムシ、長さを測れるんだ。便利だよ!」
それならと、ロビンは自分の尾の長さを測ってもらい、大満足です。
シャクトリムシを連れて他の鳥のもとへ飛んで行きました。
シャクトリムシはその後、フラミンゴの首、オオハシのくちばし、サギの足、キジの尾、ハチドリの全長といろんな鳥のいろんな場所の長さを測ってあげました。
別の日の朝、ナイチンゲールがやってきて、歌の長さを測るようにと言いました。
「物の長さしか測れない」というシャクトリムシに、
「測らないと朝ごはんに食べてしまうぞ」とナイチンゲールが言います。
困ったシャクトリムシは、ちょっと考えて言いました。
「いいよ。歌ってみて」
ナイチンゲールが歌い始まると同時に、ニョキニョキと向こう側に進んで行きます。
ニョキ、ニョキ、ニョキ。
1尺、2尺と測っていったシャクトリムシは、
ついに、ナイチンゲールの見えないところに去って行きました。
感想
"あおくんときいろちゃん" や"スイミー"の作者であるレオ・レオニ作の絵本です。
知恵を使って、自分の危機を逃れるシャクトリムシが良いです。
子どもと読む時には、指を使ってシャクトリムシの動きを真似ながら、1、2、3と一緒に何かを測りながら遊んでも楽しめました。
最初に出てきたコマツグミは、アメリカで最も身近な鳥のひとつで"ロビン"と呼ばれて親しまれています。
会話やSNSなんかでもたまに出てくるので、覚えておくと「あぁ。あの鳥ね!」となれると思います。
この本のお勧め朗読動画
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