ここ数年、植物性のお肉があちこちで話題になっていますが、
そのほかにも様々な植物性代替食品が開発・販売されています。
例えば、以前記事にした卵や↓、シーフード、アイスクリーム、マヨネーズなど。
全体的にまだ珍しい存在ですが、ふと見つけた植物性チーズについては、棚に複数種が並び、しっかり浸透している雰囲気です。
そこで、いつものスーパーで手に入った植物性チーズ3種類を食べ比べてみました。
Violife製 チェダーチーズスライス
Violifeはビーガン向けのチーズを製造しているギリシャの会社です。
今回試したチェダーチーズ以外にも、フェタチーズや、クリームチーズなど様々な食部物性チーズ製品を提供しています。
Violifeのチェダーチーズスライスの味は、チーズ系のお菓子を思わせる風味でした。
食感は、食べ慣れたチーズよりも少し弾力が少なく、歯でぱつんと切れる感じ。
それでも、チーズ味とあいまって十分チーズを楽しんでいる気分になります。
加熱した時にもチーズらしい伸びともちもちした食感をしっかり楽しめました。
左:加熱前、右:加熱後
365ブランド チェダーチーズスライス
365は、アメリカの主要スーパーのひとつであるWhole Foodsのプライベートブランドです。
Whole Foodsが定める安全基準や品質基準を満たし、さらに手に入り易い価格で提供できるものが選ばれています。
残念ながら製造元メーカーは記載がないのですが、"Product of Greece"と記載されているので、これもギリシャで製造されたもののようですね。
味は、チェダーというよりもアメリカンチーズに近い味でした。
食感は、Violifeのチーズと同様、食べ慣れたチーズよりも少し弾力が弱めです。
加熱後の伸びは他の商品に比べると劣りました。
加熱なしで食べる場合には365のチーズが一番好みでした。
※試食時の写真は撮り損ねました。すみません。
Daiya製 チェダー&モッツアレラミックス
Daiyaはカナダ発の会社で、乳製品を使わない代替食品を作っています。主要商品は植物性チーズ、そしてそのチーズを使ったピザやなどの製品ですが、乳製品不使用のヨーグルトも販売しています。
加熱前の味は、チーズというより弱いチーズ風味の野菜という感じです。
食感も弾力はなく煮凝りのような感じでした。
加熱しないで食べる場合は他商品に比べるとチーズらしさに劣ります。
ただし、加熱した時のチーズはダントツでビヨーンとした伸びが楽しめます!
口に含むとタピオカ粉効果か、まるでお餅のようなもちもち感です。
チーズにしてはもちもちしすぎというくらいですが、それがとても美味しかったです。
是非これでグリルドチーズを作って食べたいと思わせる商品でした。
左:加熱前、右:加熱後
まとめ
全体的に完成度が高く、加熱有無で変わるものの、なにも言われなければ普通のチーズと思って食べてしまいそうです。
代替肉と違いタンパク質の含有量目標がないからか、ほぼじゃがいもでできていて、豆特有の香りがないところが好印象でした。
植物性代替肉の各社が、サステイナビリティや安全性を訴えて代替肉の価値を広告しているのに比べると、これらのチーズは、"ビーガン/ベジタリアン用"と割り切って売り出しているメーカーが多いように思います。
製造メーカーがギリシャやカナダというのも、もともとビーガンからの要望が強く (肉はやめられてもチーズがやめられない)、もっと早くから開発され商品になっているものが多いのかなと思いました。
2020年には代替肉のハンバーガーが複数のファストチェーン店で売り出され、さらにアジア含めた各国にも着々と進出しています。
この植物性チーズも (チーズバーガーのお供として)改めて消費が増える可能性もあるのかなと思うのでした。