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頬杖日記

子どもと読んだ絵本、遊び、自分の勉強、そのほか面白い・便利と思ったものを書いています。ボストン在住。

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コレステロール0! 植物性の代替卵 JUST Eggを調理&実食|朝ごはん編

前回のビヨンド・ビーフに続き、ゆるやかに植物性代替食品の試食を続けています。

 

我が家で代替食品に興味を持ったきっかけは2つ。

 

ひとつは、コロナウイルスの蔓延の裏で、代替肉・培養肉会社への投資が高まっているという記事を読んだこと。

Fake-Meat Startups Rake in Cash Amid Food Supply Worries

 

もうひとつは、Researchat.fmというポッドキャストで、培養肉の話を聞いたことです。

researchat.fm

 

どうやら、安心・安全の食糧を将来にわたり安定的に供給するため、代替肉、さらには培養肉が解決策として期待されているとのこと。

 

見聞きしたポイントは以下の通りです。

  • 代替食品は、植物性の材料を使い、代替先に近い食品を作った食品。
  • 培養肉は、動物の組織を培養し、人工的に作った食肉。
  • COVID-19で現在の食糧生産ラインの脆弱性が露見した。
  • 食肉の安全性を求める消費者の中で代替肉を選ぶ客層が出てきた。
  • そういった中、市場に出ている代替肉の消費が増え、社会に受け入れられてきた。
  • さらに注目すべきは、代替肉・培養肉は、従来の食肉生産と比較して、必要な水、土地、エネルギーを大幅に削減できる。
  • これは、増え続ける世界人口の食糧供給を支える解決策となり得る。
  • また、食肉生産による温室効果ガスの排出も大幅に削減でき、環境保全にもつながる。

 

代替食品や培養肉がメジャーになる未来が本当に来るか、全く予想も付かないですが、情報を見聞きしていると、そんな未来もあり得るのかもという気がしてきます。

 

今回はJUSTから販売されている代替卵液 JUST Eggを試しました。

 

JUST Eggとは

JUST EggはEat JUST, Inc.から販売されている代替卵液です。

主要原料は緑豆 (Mung Bean)で、にんじんとウコンの抽出液が着色に使われています。

栄養面については、通常の鶏卵と同じだけのたんぱく質を含み、一方で、コレステロール含有がゼロとのこと。

JUST Eggの生産においては、通常の鶏卵生産と比べ、水の使用量が98%減、土地の使用量が86%減、二酸化炭素の排出量が93%減とされています

 

JUST Eggを購入

「卵アレルギーのお友達がいても一緒に食べれるね。」

「アメリカでもストレスフリーで卵かけご飯や焼肉とか食べられるかも。」

とワクワクしながら購入しました。

今のところ要注意の人は家庭にいませんが、コレステロールゼロというのもなんだか得した気がします。

 

JUST EggはAmazonで購入できました。

1本がLサイズの卵7-8個ぐらいの分量 (1パック約450g)で$9.99。

普通の卵の3倍強の金額で値段としては高いです。

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パッケージを見てまず気がついた注意書きは

 

"Made in a facility that processes egg."

"卵を扱う工場で作られています。"

 

なぜ!!と一人で突っ込んでいました。

せっかくアレルギーの方にも勧められると思ったのに。

 

その他、Serve. Size: 44mL (卵1個分)にたんぱく質が5gと書いてありますね。

 

JUST Eggの料理レシピ

今回は、卵を使った朝ご飯メニューを作りました。

通常の卵を使ったバージョンも一緒に作って比較しています。

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左が通常の卵、右がJUST Egg。

 

フレンチトースト

用意したもの

  • JUST Egg
  • 砂糖
  • サラダ油

作り方

1.  JUST Eggに砂糖を足し、パンをひたす

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左が通常の卵、右がJUST Egg。

 

2. フライパンで焼いて完成

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左が通常の卵、右がJUST Egg。

 

JUST Eggは通常の卵より簡単にパンに染み込み易く、パンがすぐに柔らかくなりました。

ここでは薄い食パンを使ったので、JUST Eggの方はグニャグニャになってしまい写真でも、形が壊れてしまっています。

フランスパンなど硬めのパンに浸して作るのが良さそうです。

 

スクランブルエッグ

用意したもの

  • JUST Egg
  • バター

作り方

1. フライパンでバターを温める。

2. JUST Eggを加え、周りが固まってきたらかき混ぜながら加熱する。

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3. 8割くらい固まったところで火からおろし、余熱が残ってるうちに3-4回かき混ぜて完成。

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ちなみに牛乳を1/4程度加えて作ったら、加えない時と比べちょっと分離しました。

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卵焼き

用意したもの

  • JUST Egg
  • 麺つゆ
  • サラダ油

作り方

1. JUST Eggに麺つゆを少々加える。

2. フライパンでサラダ油を温め、卵焼きを作っていく。

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当初パンケーキのような見た目に不安がよぎりましたが、綺麗に巻かれてくれました。

 

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左が通常の卵、右がJUST Egg。JUST Egg側は海苔は不安で断念してしまいました。

 

卵入りお吸い物

用意したもの

  • JUST Egg
  • ワカメ
  • 麺つゆ
  • だし汁

作り方

1. だし汁と麺つゆで味を整えたスープにワカメとJUST Eggを加えました。

 

JUST Eggの朝ごはん

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JUST Eggを食べた感想

試食者それぞれの一言感想は、以下の通りでした。

夫:美味しい。ポタージュのような味。

私:味は塩味がよく効いている。卵のつるっとした食感がないかな。

息子:美味しい。

 

ほぼ卵と同じ感覚で料理できる

一番驚いたのは、卵とほぼ同じ感覚で料理できたことです。

スクランブルエッグはちょうど良い感じにヒダが出来ますし、卵焼きも、ちゃんとペラペラとした状態のままで綺麗に巻くことが出来ました。

パンケーキの液体かな?というような見た目に当初不安がよぎりましたが、そんな心配は無用でした。

 

味は美味しい

液体の時点ですでに塩味が効いていて、そのままでも美味しくなっています。

きっと冷製ポタージュとして出されたら何も違和感なく飲んでしまう。そんな感じの味です。

 

舌触りが結構違う

舌触りに関してはざらざらした感じで、卵のようなふんわり感や、卵白による滑らかさはありませんでした。

スクランブルエッグについても、少し時間が立つとどっしりしたスポンジケーキに近い感じになり、緩めのスクランブルエッグが好きな方には物足りいかもしれません。

 

生卵として使うのは厳しい

卵かけご飯も試しにやってみましたが、卵の滑らかさがなく、豆の匂いも少し強く、卵かけご飯とは別ものになりました。

ただ、醤油を足しても美味しく食べることができたので、和食にも十分使えるという確信はありました。

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まとめ

JUST Egg、調理感覚も調理後の見た目も通常の卵との差がほぼなく、味も美味しく頂けたので、卵っぽい新ジャンル食品として十分いけるという感想でした。

コレステロールを抑えながらたんぱく質を取れるので、トレーニングのお供にも良さそうです。

値段が高めなことと、食感が気になりますが、値段については生産技術の向上が、食感については料理の幅を絞ることで解決していけそう。

塩味が気になるところですが、今度はJUST Eggを使ったお菓子を作ってみたいと思います。