対象年齢4歳〜 (米国市場基準)
Jory John(著)/Pete Oswald(絵)/HarperCollins/2019
あらすじ
やぁ!今、この猫ちゃんを助けたところ。
なぜかって?僕はいい子の卵だから!
僕はたくさんいいことをするんだよ。
買い物袋を持ってあげたり、植物に水をあげたり、車のタイヤを交換したり、家のペンキ塗りを手伝ったり。
助けが必要なら、いつでも助けるよ。
僕は生まれた時からこんな感じ。他の11個の卵と一緒に卵ケースに入っていた。
他の卵はお世辞にもいい子とは言えなかった。
夜更かしするし、甘いシリアルばかり食べている。
喚いたり、意味もなく泣き出したり、わざとものを壊したり。
僕は、どうにか彼らの悪い行動ををやめさせて、平和を保とうとしんだけど。。
全然うまくいかなかった。
ある時ついに、ストレスで頭の部分にヒビが入っちゃって、みんなのところから離れることを決めたんだ。
一人ぼっち、街から街へ、何日も何週間も、時間が分からなくなるくらい彷徨ったけど。
ふと、自分が本当に必要なものをやろうと真剣に考えるようになった。
散歩したり、本を読んだり、川で浮かんだり、日記を書いたり、ヨガや、深呼吸をしたり、絵を描いたり、リラックスしたり。
そんなことを続けていると、驚いたことにちょっとずつ僕の頭のヒビが治ってきた。
完全に自分を取り戻したと思った僕は、卵ケースの家に戻ろうと決めたんだ。
今回は、周りを心配しすぎない、そして自分を大切にすると胸に留めて。
帰ってみて、確かにまだ悪さも卵もいるけれど、前とは違う。
僕は気づいたんだ。他の卵達も僕自身も完璧である必要はないって。
感想
いい子であろうと一生懸命な卵のおはなしです。
息子はひたすら「卵かわいい」と言っていました。
お子さんの年齢に応じて、これはいいこと、これは悪いこと、と話してみたり、
周りと自分の違いの受け入れ方についてお話しできる絵本です。
同じ作者の本に以前ご紹介した"The Bad Seed"があります。
この本とは逆に悪さばっかりしている種が主役で、でも最後にはちょっと心変わりします。
この本のお勧め朗読動画
🍳 The Good Egg 🍳| Read Aloud for Kids!
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