対象年齢4歳〜 (米国市場基準)
Pete Oswald/Candlewick/2020
内容
ほぼ文字がなく、自由にお話を膨らまして楽しめる絵本です。
大まかなストーリーは、子どもとお父さんが山登りに出かけて帰ってくるまでの1日。
点線以下は私視点の絵の解釈で内容を書きました。
(子どもは便宜上"男の子"としていますが、女の子にしても問題ないと思います。)
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部屋では男の子が眠りつき、隣にはお父さんが立っています。
床には、地図や方位磁石、虫の図鑑などが散らばり、
ドアにはリュックと上着がかかり、
壁には山のポスターが貼られています。
朝になり、男の子は飛び起きます。
服を着替え、リュックに荷物を詰め、お父さんと二人、車に乗って出かけました。
行先は山です。
車は山道をどんどん登り、登山口に到着しました。
車を停め、リュックを背負い、登山開始です。
山道脇では、キツネやウサギ、様々な種類の鳥が姿を見せています。
男の子は、双眼鏡や虫眼鏡を使って観察し、カメラやノートを使って記録します。
登山の途中では、
残雪で雪合戦をしたり
湖のほとりで魚をみたり
倒れた木を伝って川を渡ったり
滝を見たり
食べ物を食べてエネルギー補給をしたり
急な岩肌を登ったり
ずいぶん高いところまで来て、地図に描かれている目的地まであと少しです。
目的地は、高い針葉樹の林です。
目的地にたどり着いた父と子は、持ってきた木の苗を、林の一角に植えました。
そして苗木が入るように記念写真を撮ります。
木の苗を植えた二人は下山して、車で帰途につきました。
辺りはもう暗く、空には星が光っています。
家に帰った二人は楽な服に着替えリラックスすると、ファミリーアルバムと書かれた本を広げます。
そこには、木の苗を植える代々の家族の写真が貼られていました。
二人はそこに新しい写真をまたひとつ、追加したのでした。
感想
表紙のカッコよさに惹かれて手に取りました。
ブロック体で描かれたHIKEの中に、父と子が登山をしている風景・・かっこ良いです。
登山に行く前から、登山中、帰宅してまでが瑞々しい絵で描かれていて、ワクワク感や、山の爽やかな感じが伝わってきます。
小道具や工程が丁寧に描かれているので、読みながら、子どもと登山の計画をしてみたり、フィールドワークを考えてみるのも楽しそうな絵本でした。
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