対象年齢3歳〜 (米国市場基準)
Sherri Duskey Rinker(著)/A.G. Ford(絵)/Chronicle Books/2019
内容
ある日のこと、工事現場に一台のフラットベットトラックがやってきました。
荷台には、タープに包まれた何かを運んでいます。
工事現場に到着してタープが外れると。
サプラーイズ!!
中から小さなスキッドステアローダーが出てきました!
スキッドステアローダーは、シャベルを使って器用に荷台から降りると元気に挨拶します。
「こんにちは!私はスキッドステアローダーのKid McGearです!
皆さんのお手伝いをするために来ました。
あなた達のチームの一員です!
それで。。何か私にできることありますか?」
ところが、大きなトラック達の返事はよくありません。
「君は小さいし、パワーもなさそうだし。。危ないから。。。
とりあえずあちらで見ていたらどうかな。」
と言って、その場を離れ仕事に戻ってしまいました。
Kid McGearは
「ノープロブレムよ!また別の日にお手伝いするわ!」
と言いながら離れようとしますが。
「プーーーー!
緊急事態だ!助けて!!」
Kid McGearは、誰よりも早く一番に、声の聞こえるところへ駆け寄りました。
そこでは、急斜面の下にショベルカーとブルドーザが滑り落ち、木の根や土にはまって動けなくなっていました。
Kid McGearは冷静です。斜面を滑らないようにタイヤを変えると、周りを見渡し、鉄のパイプと鎖を持ってきて、坂の下に鎖を垂らしました。
自分自身も坂の下に降りると、鎖をショベルカーとブルドーザに巻き付けたり、絡みついた木の根を切ったり、石や土をどけたり。
クレーン車やダンプカーもKid McGearをサポートします。
最後にみんなで鎖を引っ張りながらショベルカー達を引き上げました。
みんな無事で、予定通りに仕事に戻れます!
救出作業が終わり戻ろうとするKid McGearを、大きなトラック達が囲みます。
「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!Kid McGear!
ぜひ、これからも僕たちと一緒に仕事をしてよ。」
こうして、古くからの工事現場仲間に新しいメンバーが仲間入りしました。
大きい子も小さい子も、チームとしてみんなで一生懸命働きます。
感想
子どもがずっと大好きなシリーズGoodnight, Goodnight, Construction Siteの最新作です(今月末: 2020年9月にはまた新しいのが出ます)。
お馴染みのはたらく車達に、小さいけどポジティブで元気なトラックが仲間入り。
英文はリズム重視で口語的な表現も多く、非英語圏話者にはちょっと難しめです。
でも、表情豊かで動きのある絵が内容を補足してくれます。
絵を見ながらこの車は何?どう思ってる?という会話をするだけでも、とっても楽しめます。
ところで、タイトルのThree Cheersは日本語の万歳三唱にあたります。
全然知らなかった。。
英語ではHip, hip, hooray!と言って讃えるそうです。
この本のお勧め紹介動画
絵本のイラストを挟みつつ、作者のSherri Duskey Rinkerさんが新メンバーのKid McGearについて語ります。
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