対象年齢4歳〜 (米国市場基準)
Michael Hall/Greenwillow Books/2015
内容
彼は赤です。なぜならラベルに"赤 (Red)"て書いてありますから。
でも、彼はあまり赤がうまくありません。
消防車を描いてもなんか違う。。
先生が「一緒にイチゴを書いて練習しましょう」と言いました。
でも、描けたのは青いイチゴ・・・
お母さんが「他の色と混ぜてみましょう。黄色と混ぜてオレンジに!」と言いました。
でも、描けたのは緑色の大きな丸です。。
おじいちゃんが「ちょっと寒いのかもしれない。真っ赤なマフラーをまけば良い。」と言いました。
でも、学校で描いた赤くんの自画像は、青いマフラーを巻いた青いクレヨンでした。。
みんな、赤ってラベルがついているのに。どうしてだろうと首を傾げます。
そんなある日、新しい友達の紫さんが赤くんに頼みました。
「ねぇ。海を描いてよ」
赤くんはできないよと答えますが、やってみてと言われるままに海を描きます。
「うん!完璧!」海の上の船を描いた紫さんはとっても満足げです。
赤くんはさらに描き続けました。青いジーンズや青いクジラ、青いブルーベリー!
みんなもやっと納得しました。「彼は赤じゃなくて、青だったんだ!」
赤くんあらため青くんは、さらに真っ青な空を描きました。
感想
工場で間違ってしまったのか、"赤"のラベルをつけた青色クレヨンのお話です。
クレヨンの色とラベルをチグハグにしてお話にするというのが面白い発想でした。
私的には、別に真っ青な消防車でも真っ赤な空でも楽しいですが、イメージした色と違う色に塗れてしまうというのが、クレヨン達の悩みどころなのですよね。
クレヨンはそれぞれに色の名前が書いてあり、英語の色の名前の勉強になります。
日本語訳はレッド あかくてあおいクレヨンのはなしというタイトルで出ていて、こちらも訳が素敵そうなのでいつか探してみたいです。
この本のお勧め朗読動画
Red: A Crayon's Story by Michael Hall ~ READ ALOUD by Will Sarris
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