対象年齢4歳〜 (米国市場基準)
Amy June Bates, Juniper Bates/Paula Wiseman Books/2018
内容
ドアのわきに傘があります。
その傘は大きく、そしてとてもフレンドリーな傘です。
傘は人助けが好きで、アームを広げるのも好き。
そして、みんなのシェルターとなることが大好きなのです。
たくさんの人や動物が入ってくれると嬉しい傘。
背が高くても構いません。
毛むくじゃらでも、チェック柄の服でも、何本足の動物でも構いません。
そんなに多くの人が入るスペースはないのでは。と心配する人もいますが、
驚くべきことに、ちゃんとみんな入れるのです。
お日様が出てきました。
傘から出てきた人々・動物達が思い思いに過ごしています。
そこには常に全員の居場所があるのです。
感想
赤い大きな傘の下に最初はひとり、そこからどんどん人や動物が入っていきて、全員の顔をすっぽり隠します。
ラストシーン、傘から出てきたのは、肌の色が違い、年齢が違い、ファッションが違い、障害も違う、多様な人々と動物達。
みんな同じひとつ傘の下に入り、そこには全員分の場所があるというお話でした。
アメリカに住む親の間でよく上がる話題のひとつに子どもへの多様性 (特に人種)の教え方があり、呼応するように多様性をテーマとした絵本がたくさんあります。
今回の本も「傘の絵本いいなぁ」と何気なく選んだものでしたが、思いがけずもそんな絵本のひとつでした。
この本のお勧め朗読動画
Online Stories: The Big Umbrella
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