対象年齢5歳〜 (米国市場基準)
Lisa Brown(著)/Roaring Brook Press/2016
内容
両親と2人の子ども達が、空港から飛行機に乗って旅行に出かけます。
空港にはたくさんの人。さよならを言っていたり、ハグしていたり、時には泣いていたり。
本の中では搭乗手続きや、免税店、ゲート前での待機、搭乗、機内、降機、預け荷物の受け取りまでの風景や説明が丁寧に描かれます。
そして到着した先では、たくさんの"Hello!"が飛び交い、ハグする人や、泣いている人も。
飛行機を降りた一家4人は、空港で待っていたおばあちゃんとおじいちゃんに合流して空港を後にします。
ビーチで過ごす6人の頭上には、また一台飛行機が飛んでいきました。
感想
コロナで旅行もままならない中、飛行場に行きたい欲にかられてこの本を手にとりました。
旅行を続ける一家を追いながら、空港での一コマ一コマが丁寧に描かれていて「そうそう。そうだよね」と臨場感を味わえる絵本でした。
この本、文章自体は一家族に焦点を当てていますが、絵の中をじっくり見ると搭乗する人それぞれのストーリーが見えてきます。
例えば、大きな荷物を持ったバックパッカー風のお兄さん。
「チケットは持ったか」「ホテルは予約したか」と常に確認し続けるおばあさんと「はいはい」と答えるおじいさんの老夫婦。
スーツでビシッと決めてずっと険しい顔で電話していた女の人を出迎えたのは「ママー!」と駆け寄る男の子だったり。
朗読に留めず、この人は何しに行くのかな。どういう気持ちで乗ってるのかな。と会話をしながらページをめくるととっても楽しめる絵本です。
息子は、飛行機を見つけると。「あ、飛行機!飛行機乗りたいねー。おじいちゃんとおばあちゃんのお家に行きたいねー。」とつぶやきます。
今年は断念したけれど、来年こそは、この本と同じように日本に一時帰国してみんなに会いにいければいいなと思います。。
この本のお勧め朗読動画
The Airport Book Read Aloud For Children
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